就活Sidekick

年間2000人の学生のキャリアコンサルティングをするIT企業の人事責任者だけど、自分の就活は超苦労した人。本音と裏技を公開してます twitter:@t_sidekick 

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就活とインターンシップの闇 ちょっと濃いめ!

ネタは日経新聞の記事。

「長期インターンという収奪」という記事です。

簡単にまとめると「インターンシップ」と称して、学生を長期間拘束する会社があるという、企業側は内定をちらつかせ、続けさせるというのだ。 

まさに先日同じ目にあっている学生が面接に来たので。事例を2つ紹介します。

 

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ラットレースを一日も早く抜け出そう。

 

 

 

 

事例1~超優秀なAくん

つい先日面接をしたAくん、とっても優秀でいい学生さんだったのですがやたら疲れていたので聞いてみたんです。

 

起業したいという思いが強いAさんは、常にtwitterで社会人と連絡をとってビジネスを学んでいた。

 

ある日「会いませんか?」というtwitteで知り合った「超大手の商社」の社員Xと面会した。

 

非常にビジネスセンスのあふれる人だったとのことで意気投合。

 

もともと情報系の学生だったAさんに、Webページの作成の仕事を依頼。請け負う形で仕事を依頼されているという。

 

Bからは「インターンシップとして参加してもらう」ということだった。

 

市場価格からすると、企業ページであれば数百万で取引されるものだが、Aさんはわずか9000円ほどで作成を依頼されたそうだ。

適宜食事はごちそうになったそうだが、Aさんが納品したWebページに比べると釣り合わない。

 

Webページを作った会社も、非常にベンチャーマインドあふれる会社だったので、Aさんは寝る間も惜しんで作成したという。

「Xの紹介で、優秀な社長に会えることも楽しかった」と過去を振り返るが、案件が続き…

 

あとは、想像の通り。

 

彼は、4月に入って就活を始めたが、今でのそのWebページ制作が残っているという。

 

第3者の目線でこの話を聞くとXの所属する「超大手商社」も怪しいので社名は伏せておこうと思う。

 

このXは留学から帰ってきた学生をターゲットにしているそうで、似たような話があれば気を付けてほしい。

 

 

 

事例2 おっとりBさんの長期インターンシップ

Bさんは、一般的にはおっとりした印象の人でした。運動部のマネージャーで縁の下の力持ちタイプ。

彼女が経験したインターンは、海外インターン。

彼女の話は少し過去の話です。

 

もともと留学もしたかったので、挑戦したとのことだが。内容は東南アジアでコールセンターのインターンシップ。夏季の2か月限定。(実はこれ日本でも超大手企業)

 

3か月東南アジアに住み込みでいって、金融商品についての紹介電話をかけ続けるインターンシップ。Bさんも英語は人並み以上に話せるが、コールセンターには様々な国の人が電話してくる。癖のある英語を聞き分けるのにものすごく苦労したとのこと。

 

住むところも、日本とは全く違う衛生環境で、腹痛と微熱に悩まされ続けた。

 

仕事内容も過酷で、現地の人と混ざってコールを競ったそうだ。

 

日々何とか過ごしていたが、彼女は原因不明の高熱が続き、仕事を10日ほど休んだそうだ。衛生環境の悪いホテルで一人。闘病したという。

 

何とか回復して、職に復帰したある日。帰国の期限が迫ったが、会社からはなにも言われなかったらしく。ある日彼女が確認すると現地の担当者は

「休みを10日取ったので、その分をこなせ」と言われ帰国を拒否された。

 

泣く泣く、10日の補填をクリアしたが、次は「帰りの飛行機は月末」と言われたそうだ。

 

大学の授業は始まっており、履修登録に間に合わず、彼女は留年することになった。

 

帰国して日本の担当者からは

「現地スタッフの間違いだった」

「大学卒業が、選考の条件」

「インターンシップに参加したからといって、内定がでるとは限らない」

という冷たい言葉を突き付けられたそうだ。

 

Bさんは、飲食代宿泊代と交通費を会社が負担するだけのくたびれ儲けとなった。

 

 

 

その後の二人は…

学生時代の貴重な経験とBさんは笑い飛ばしていた。

 

 

Bさんはリーマンショック時代の就活生の話なので、昔の話かもしれませんが、皆さんはまだ学生です。頭脳明晰でも「経験値」は圧倒的に足らない、補うためにも是非、ご両親や友人に相談してください。

 

AさんもBさんも、私が人事責任者として面談した人です。もちろんうちで頑張ってくれてますよ!