就活Sidekick

年間2000人の学生のキャリアコンサルティングをするIT企業の人事責任者。本音と裏技を公開してます twitter:@t_sidekick 

就活は「型に”はまってしまう方”」がイージーモードです

就活は型にはまってしまう方がイージーモードです。

 

なぜなら、日本の人事部は「アホ」だから=断言します。

(私@よしくにも人事責任者ですがね w)

 

就活がゴールではない話につながりますので最後までご覧ください。

 

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努力は必ず報われるという幻想

皆さんは『僕は君たちに武器を配りたい』という本を知ってますか?
著者は、瀧本哲史さんというエンジェル投資家の方が書かれております。
※瀧本さんは今年2019年の8月にお亡くなりになられています。

 

この著書では「真の資本主義経済に関して」正しく解説した著書だと私は思ってます。
就職活動を経て、ビジネスパーソンを目指す皆さんには特に読んでほしい。

今日は、「そうはいっても忙しい」就活生に私の解釈で共有します。。


「勉強して努力をすれば必ず幸せになれる」は幻想であると理解してください。

日本は、高度経済成長期・人口爆発がうまく重なった昭和の時代であればこれは正しい。
ひたすら愚直にこなすことは、自然と膨れ上がる経済の波に乗ることは容易い。

今の日本経済を率いている世代は、この成功体験を我々に押し付けているだけ。


たくさん勉強すればいい大学に入れ、いい大学に行けばいい企業に入れる、のような考え方です。

確かに、いい大学にいると、OB/OGがすでに経済の枢軸にいる。

そのため情報の質と量が凡人とは違うので近道であることは紛れもない真実だが。

現実として勉強と収入は必ずしも比例しません。

もっとも重要視すべきはコモディティを理解することにあります。

 

 

コモディティとは?

経済学においてコモディティとは、

 

日用品のように一般化したため品質での差別化が困難となった製品やサービスのこと。
そのため、価格という価値でしか差をつけることができなくなってしまうこと。

 

コカ・コーラとペプシコーラの違いよりも買うときに安い方を手にしませんか?

同じように人材マーケットでもこれは起こります。
中途社員でMARCHレベル卒業生で、TOEICの点数が同じ人が募集してくれば、企業は年収の安い人を採用しようとします。

大学のレベル、資格の点数など数値化できる指標は「コモディティ化」に直結するリスクもあります。
逆を言えば、新卒社員は年齢や年収がほぼ横並びなので、数値化しやすい学歴や資格の点数はアピールポイントになるわけです。
※同じ大学レベルの学生であればTOEICの点数が高い学生の方が「価値」を感じやすいでしょう?

 

就活に限って言えば「コモディティ化」すべき理由


日本の企業(特に私がいる人事の人間)は資本主義を正しく理解できている人材は少ない世界。
就活という限られた期間においては、数値化できる部分をゴリゴリ上げておくことが、他の学生との差別化につながる。
しかし、ビジネスパーソンとしてデビューした後はいち早く、コモディティから逃れてほしい。

 

ものすごく雑にいうと

「型にはまって、いい子でいる方が就活は余裕」

 

コモディティ化の潮流から逃れるためには、「勉強を増やす」とか「スキルや資格を身につける」は努力の方向を間違っている。
著書では、目指すべきはスペシャリティとしている。
スペシャリティとは、他に人には代えられない唯一の人物、他の物では代替することができない唯一のものを意味します。

 

スペシャリティを目指すとは


スペシャリティになるために必要なのは、枠組みの中で努力するのではなく、努力の仕方を間違わないこと。
その理解がなければ、構造的に高い賃金を稼ぐことができないのです。

 

例えば、

入社してすぐ「誰よりもExcelに詳しい」社員だったとして、社会人としてPCに触れていれば誰でもExcelくらい使えるようになるように、あっという間にコモディティ化するし。
TOEICが新人の中では100点以上点数がよくても、商社でアメリカ勤務になった社員はすぐにビジネス英語が堪能になって、点数は意味をなくすでしょう。

このように「真の資本主義」ではコモディティな能力ほどあっという間に陳腐化し、さらに、より高度に、安く提供できる競合が現れる
こうしたスパイラルを繰り返すことで、世の中が進歩するというのが資本主義の考え方です。
つまり原理的に、あらゆる産業は必ずコモディティ化し、陳腐化していきます。

 

「就活がゴールではない」と常々言っているのもこの部分につながっていきます。

あなたの今の数値化された価値は、あっという間に陳腐化するんです。

 


日本という国を振り返ってみよう

 

かつてメイド・イン・ジャパン・ブランド、ものづくりブランドを構築していきました。
しかし、世界との技術力の差は僅かになり、内需の拡大も限界を迎えています。世界と勝負する必要が出てきています。さらに高齢化はまったなし。

先にも述べた「過去の成功体験」によってコモディティ化された人材を大量生産してきた日本は、ゆでガエル状態。


あなたが生き残るにはどうすればいいのでしょうか?

著書では、6つの役割がコモディティ化されにくいと紹介しています。

 

◆6つの役割
①トレーダー
商品を遠くに運んで売ることができる人材 (営業職的な役割 代理店等)

②エキスパート
自分の専門性を高めて、高いスキルによって仕事をする人材 (エンジニア・士業)

③マーケター
商品に付加価値をつけて、市場に合わせて売ることができる人材 (マーケティング)

④イノベーター
全く新しい仕組みをイノベーションできる人材 (発明家、起業家)

⑤リーダー
自分が起業家となり、みんなを管理してリーダーとして行動する人材 (経営者など)

⑥インベスター
投資家として市場に参加している人材 (投資家)

このように6つのタイプを紹介しています
しかし、IT技術の発達で①トレーダーと②エキスパートは今後生き残っていくのが難しくなると考えます。

 


①トレーダー
トレーダーは、金融のバイヤーなどが典型的な例。

アメリカの証券マンはかつてものすごい金額で報酬を得ていた。
彼らの知識と経験と勘で証券を売買して利益を稼いでいた。
しかし、AIの発達で多くのバイヤーは解雇され代わりにAIを導入したのは有名な話。
さらには代理店業務なども、様々なアプリの台頭(トリバゴ、エクスペディア、楽天トラベルなど)でいらなくなってきている。

 

②エキスパート
同様にエキスパートにも厳しい運命が待ち受けています。
長年かけて記憶した法律知識を要する弁護士などの「士業」もAIに変わる日はもう間もなくかもしれない。

 

③マーケター
マーケターとはすなわち顧客の需要を満たすことができる人のことです。
マーケターは顧客を「再定義」することで、差異を見出すことができる職種。
AIは「定義する」という部分でまだ苦手な部分が多いためここはしばらく大丈夫かもしれない。

 

④イノベーター

イノベーションという言葉は、日本だとよく「技術革新」と訳されますが、「新結合」という表現の方がより本質を捉えています。
すでにあるものを組み合わせて全く新しい価値を生み出すのもイノベーターの素晴らしいところ。

電話、インターネット、音楽を一台にしたスティーブジョブズは「iphone」を生み出したこと。
小売とインターネットを融合してジェフベゾスは「Amazon」を生みだしました。

IT技術はもっとも「新結合」を容易にする技術なのかもしれません。

 

⑤リーダー
④のイノベーターがリーダーになるケースがすごく多い世の中です。
私は、リーダーというと例えば、今度の一万円札のデザインになる

渋沢栄一さんなんかは、まさにリーダー像。


彼は日本の近代化を率いた人物ですが、すごいです。
著書の「現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)」はリーダーの考えそのものでしょう。

 簡単にいうと、論語=理 算盤=利を表現しています。

豊臣秀吉と徳川家康の比較の部分なんかは「納得」できると思います。

 

⑥インベスター
最後に投資家。
日本は、江戸時代の士農工商のイメージがDNAに刷り込まれているので、お金を不浄なものとしています。
お金を使ってお金を生むことなどはタブーとしているところがある。
これも「論語と算盤」にあるけど、士農工商の制度的なところからくる日本人の考えがあるのかもなぁ。

 

まとめ


・今までの日本人が持っている「成功体験」は通用しない
・努力すれば報われるのではなく、努力の方向を間違わなければ報われる社会に変わった
・日本の人事はアホなので、コモディティはまだ使える(社会人になったら捨てるべき)
・脱コモディティにIT技術がもっとも有用
・「君たちに武器を配りたい」「論語と算盤」は読め

 

 

おすすめ

脱コモディティにはIT技術が最も有効です。

過去記事はこちら


 

 

現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)

現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)

 

 

 

 

僕は君たちに武器を配りたい

僕は君たちに武器を配りたい

 

 

 

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